身長が伸びない可能性と伸ばす方法

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遺伝である程度は予測できるというけれど

子供の身長について考えてみよう、の続々編です。
未読の方はこちらもぜひご参考にどうぞ。

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食生活、生活態度などで増減はあるものの、遺伝である程度の最終的な身長を計算できることはすでに紹介しましたが、残念ながらその遺伝がうまく機能しない場合もあります。

以下のリンクは日本小児内分泌学会の低身長について解説しているページです。

簡単にまとめると、低身長の原因はいくつかあって

  • 成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気
  •  染色体の病気
  • 子宮内発育不全
  • 骨や軟骨の病気
  • 心臓・肝臓・腎臓などの臓器の異常

などがあるということらしいです。

いずれにしても、赤ちゃんの頃から成長が緩やかであるケースが多いようですね。

きっと、こちらを読んでおられる方はそれなりに成長したお子さんがおいででしょうから、極端に小柄なお子さんである場合はすでに医療機関で検査をしておられるかもしれません。

わが国では、現在約20,000人の低身長の子どもが成長ホルモン治療を受けていますが、その多くは成長ホルモン分泌不全性低身長症です。診断のためには、成長ホルモン分泌刺激試験(成長ホルモンが出るような薬を投与して、その後30ごと通常2時間までの血中成長ホルモンを測定する)を2つ以上行って、その成長ホルモンの濃度が低かったら、成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断されます。

たなか成長クリニックHPより

tanaka-growth-clinic.com/teishincho/tsc-2.html

わが子の友人にも、スポーツ万能でなにをやっても大会で優勝・入賞の嵐!の羨ましいお子さんがいますが、ママは低身長で悩んでおられます。

実際に大きめの小学校低学年なら追い越しているかな…とうくらいには小柄。くわえて残念なことに、体格差が広がるにつれ競技の結果にも影響しつつあるようです。

こちらのご家庭でも、この「成長ホルモン分泌刺激試験」というのを何度か試しておられるようでした。

結果的には成長ホルモンは出ているようで「いずれは伸びてくるでしょう」との診断が下されそのこと自体は喜ばしいことですが、実際には身長の伸びは思わしくなく、かといって低身長症の診断もされていないので治療も保険適用とはならない為サプリメントに加えて、ホルモン治療を自費で行っている、とのことでした。

女子の方が早いうちから背が伸び始め、男子は意外と中高生から…ということも多い傾向にあります。高校卒業間際に10数センチ伸び出して結果170cmちょっとになった男性も中にはいるそうで、検査結果で問題ナシ、とされているなら信じて待つしかないかもしれません。



検査を受ける目安

成長曲線が-2.5SD以下

成長曲線、というものがあります。

母子手帳にも記載があるかもしれません。

縦軸を身長、横軸を年齢(月齢)としたグラフの中にいくつかの曲線があるのですが、その中の「-2.5SD」とある曲線より下にあることです。

-2.5SDとは、同い年のお子さんが100人いたとして低い方から2人目くらいまでを言います。

ただ、該当しているのが1年くらいであれば、まだ様子見してもよく、2年続けて基準以下であればスクリーニング検査を検討してみるとよいそうです。

このスクリーニング検査で最初に書いた低身長の原因を突き止めます。

一般的には「ホルモン治療」

成長ホルモンを注射して体内に摂取する治療法です。かつては通院だったそうですが、近年はインスリン注射のように在宅で注射することが出来るようです。

治療開始時は開始前の倍以上の身長の伸びを見せることもあるそうですが、わが子の友人は治療ではないからか(治療でもないのに治療と同じホルモンを注射できないのか?そこまでは確認していませんが)そのような効果は実感できていないように見えます。

また、2年目以降は効果が緩やかになるともいわれている為、治療開始時にどの程度効果が出るか?に期待したいところです。

ちなみに一定基準以上の身長になると保険適用での治療は終了します。

前述のとおり、低身長症と診断されれば保険適用される治療法です。1年ごとの更新申請時に治療継続基準を満たしている必要があるものの、毎月の一定限度額を超せば高額療養費制度の利用が可能です。

骨を切って伸ばす?「骨延長手術」

低身長で悩むママは他にも知人でいて、その方がこの脚の骨を切って脚を伸ばす(=背を伸ばす)手術をご兄弟のうちお兄ちゃんに受けさせようか迷っている…と話していました。

骨を切って伸ばすと言っても、切るだけで伸びるわけではなく、切ったところに固定器や髄内釘なる釘を打ち込み伸ばしたところに他の場所と同じく骨や筋肉が再生されるのを待つ治療?のようでかなり大がかりです。

もちろん、手術なので二次感染や拒否反応などリスクも伴います。

しかも、こちらは美容的な手術に当たるそうで保険適用外。また、骨の成長がある程度止まってからの治療となるので最低でも男性で18歳、女性は16歳から受けるのが目安のようです。

ママ曰く「1cmで100万円」と話していましたが、骨延長手術といっても手法は固定器だけ使用するもの、髄内釘のみ打ち込むもの、その両方を施術するもの、と大まかに3通りの手術方法があるようで、やはり固定器と髄内釘の両方を使用するほうが効果も高いうえ、リスクも低く、社会復帰も早くなるとして推奨されている一方でやはりもっとも費用がかか手術でもあります。

骨延長手術は、標準で5cm伸びるとのことで、入院費用、リハビリ費用など治療に関わるもの一式で両脚で900万円以上かかるみたいです。

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