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水泳のタイム、もしかしてもう限界??
スイミングスクールで子供の練習を見ていて、試合の応援にプールに行って…思うような結果が出ないとき、親の方もなんとなく気持ちが沈んだり焦ったり。
本当に辛いのは子供本人なのについついアレコレと口出ししちゃって悪循環…。
お気持ち、めちゃくちゃわかります。
先輩ママさんたちは「そんなの大丈夫よ~笑。うちだって半年ベスト出てないわよ?」なんて励ましてくれるんですが、いやいや、だってあなたのお子さんはもっと高いレベルにいるじゃない?ウチはまだビギナーですから…もうこんな所で停滞しちゃって、スランプ早くないですか?この先大丈夫ですかね??ってせっかく励ましてもらってもイマイチ安心できない。
苦しいけど「諦めたらそこで試合終了だよ」は真実なんだな…
子供の頃、ジャンプ本誌で「スラムダンク」をリアルタイムで読んでいました。安西監督の言った言葉、「諦めたらそこで試合終了だよ」。当時は「あぁ~、そうかな。そうなのかもな~」となんとなく深い言葉なんだろうと思っていたけどあれから20数年たっても色あせず、原作を読んでいないような世代の子でも知っている名セリフとなっていますよね。
私の人生において、このセリフが必要になるような頑張りを見せた瞬間は一度もなかったのですが、最近本当に実感として真実だな、と思うようになりました。
なんでそう思うか?
少し前に書いたのですが、選手育成コースに進んで一年経った頃からいわゆる「スランプ」に陥りました。それは半年以上続き、最近ようやくベストタイムを更新することができたのですが、それは水泳自体が楽しくなくなる前にエンジョイスイムに切り替えてもいいんじゃないかな、と密かに考えていた矢先の事だったんです。
記録が伸びない半年以上、本人も苦しかったでしょうが、親の私もしんどい日々でした。
なんせ、本人がひょうひょうとしているように見えて、練習中もあの手この手と模索したり、現状打破にもがいている様子が微塵も感じ取れないので…。
それで、ついついああしたら?こうしたら?フォームはこうすると良いとテレビで言っていた、とか言ってしまうんですよね。
練習メニューをただこなすだけでは意味がない
練習って、本気で取り組まないと意味がない、っていうのはどんなスポーツでも言われることです。
「速くなりたい」「強くなりたい」「上手くなりたい」そういう気持ちがない練習は、なんの積み重ねにもならないというのです。メンタルが大事、というのはこういう意味でもあるんでしょうね。
もしかして、わが子の練習は「ただ言われたことをこなしているだけ」なのでは?
このまま練習を重ねても、何の意味もないのでは?
実際に、何年いてもまんじりとも進歩しない子も見かけます。練習をさぼっているようには見えないけれど、まさしく「ただ言われたことをこなしているだけ」の子なのかもしれません。
かと言って、コーチの見ていない間に手を抜いたりしているのに、ちゃくちゃくと伸びる子もいて不思議。でも、フォームがガッツが溢れる子だったりして、そういう負けん気が本番に結果が出るのかもしれない。
結局、一番大切なのは「気持ち」なのかな、と思います。根性論はあんまり流行らない風潮ですが、練習を「これで良い」と思ってしまったら、諦めるのと一緒。最近のわが子にはその傾向があるみたい。スイミングスクールを移籍して、恐怖政治のコーチもいなくて仲間はフレンドリー。楽しいことは良いことですけれど、競技ってそれだけではいけないのでは、と私は思っています。
そう思うようになったのはディセンド(だんだんとタイムを上げていく練習メニューだそうです。)で最終的に50mがベストプラス5まで上げれた♪と満足げだったこと。怒りではなく、なんというか悲しくて「あぁ…この子はもう『今よりも速く泳ぎたい』と願うことはないんだな」と。「言われたメニューをこなしているだけの子になってしまったんだな」と……。
エンジョイスイムで良いなら、週末近くのフィットネスや市民プールに行けばいい。高校に入ってからユルい水泳部があればそこで頑張るのも良いかもしれない。わざわざ車や電車を使って通って塾の時間もままならず、そこまでして続ける意味はない。
最近は乗馬も上達してきているので、そちらにシフトして馬術を始めてもいい。親としては、頑張れるもの、夢中になれるものは応援したい。親だって応援できる資金には限りがある。そろそろ決断してもらう日は近づいているのかもしれない。
勝ちたい気持ちをもって練習することしかない
話はわが子の水泳をエンジョイスイムに切り替えようかと思っていたころのことなのですが、本人にそのことを提案してみました。
意外なことにその答えは「No」。
まだ速くなれると思っている。速くなりたい。というのです。
そんな風には見えなかったけど、そうなのか…。
それで、しばらく見守ることにしたのですが、やっぱり本人に「速くなりたい」という気持ちが残っているうちは諦めさせないほうがいいのかもしれません。
その気持ちがあるうちの練習は嘘つかないみたいです。長かったけど無事記録更新できました。次回はそううまくはいかないでしょうが、今回の経験が私たちを辛抱強くしてくれたので、頑張って見守れそうな気がします。(多分)