短距離のクロールを速く泳ぐには
先に怒られる前に言っておくと、例えばお子さんが小学校の高学年で50mの自由形で30秒を切る程度の力がある子ならタイトル通り「とっくにやっている」ことですのでお役には立てません…。あくまで学校や本格的に泳ぎ始めて間もない方へ…。
練習の積み重ねなしに速く泳げるようにはならないのは当たり前なのですが、とはいえ何かしら他にも気をつけられることがあるはず…と親なら思ってしまうもの。
たとえば、食べ物。
試合の数日前から炭水化物中心の食事を心がけることでエネルギーを蓄える事ができる、というのでオヤツにもおにぎりを出したり、試合に持たせるのもおにぎりとゼリー飲料などにしたり。
油モノとか乳製品は消化に良くないので直前の食事では控える、など…。逆にトレーニング期間はたんぱく質多めの食事を、なんて運動する子供がいるお母さんなら大抵の方が知っている事ですが、やってあげられる事は何でもしてあげたいですよね。
スタート前の数秒コレをするだけで速くなれるかも??
ところで、泳ぐという行為は、加速と減速の繰り返し運動なんだそうです。ではいつ減速するか、というとここだけではないですが、「息継ぎ」の時もそのひとつ。知っている方、まぁそうだろうなと思っている方は多い思います。
とはいえ息継ぎを我慢しようにも苦しいんだもの、そううまくもいかないですよね。
でも、50mのような短距離競技なら事前に体内にある程度の酸素を貯めておく事が可能だそうです。
方法は前のレースがスタートして、スタート台の後ろに立つぐらいのタイミングで深呼吸を5〜6回するだけ、だという。
この深呼吸によって過呼吸の状態を意図的に作る事で、普通よりも長い時間、呼吸をしなくても平気でいられるのだそう。
ハイパーベンチレーション、というのだそうです。
難しそうな呼び名ですが、要は「深呼吸を何回かするだけ」ただし、あまりにも長い時間やってしまうと本当の過呼吸(過換気症候群)になってしまう恐れがあるので、スタート台に立つまでの5~6回にとどめましょう。
息継ぎ回数が減ると、自然と減速回数も減るので記録が伸びる、という理論。ただ、初めての試合だったりアガリ症の子はそれさえ忘れちゃうんですよね…。
わが子の例で恐縮ですが、スランプで半年以上ベスト更新どころか、ベストプラス1秒以上の記録を出す辛い時期を過ごしたわが子、息継ぎ減らしただけで50mの自由形、ベストから1秒縮みました。
ただ、その1か月後の記録会で息継ぎを更に減らしたのですが、意識が息継ぎに行きすぎてピッチが落ち、ベストプラス0.2秒になっていましたので、息継ぎを減らすことが呼吸するみたいに自然に出来るようになれたら(変なたとえですが^^;)、腕のピッチやキックが疎かになることなくタイムを速めることができるかも。
まとめ
- 短距離競技はスタート前の深呼吸で「酸素を身体に貯める!」
- 短距離は息継ぎを減らすと速くなるが、意識しすぎるとフォームが疎かになるので要注意
あら、すでに速いのに最後まで読んでしまったんですか?
初心者の方にはお役にたてると幸いです。