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練習を見ていて気づくこと
選手育成コースの親御さんはわりと見学席で練習を見ていたりします。練習開始から見ている人もいれば、スイミングスクールにはお迎えに来ているけれど駐車場の車の中で待機している人、いろいろです。
私もずっとは見てませんが、終了時間より少し早めに着いて見学したりしています。最初から見ている人は熱心さから、というよりも自宅から遠いので行ったり来たりがたいへんで送ったついでに…という方もわりといるみたいです。
他のスイミングスクールのことはわかりませんが、わが子が通う所ではあんまり指導はありません。とはいえ、まったくないわけではないのでコーチが身振り手振りで誰かを指導しているのを見ると、たまのことなので親は全員注目の勢いでチェックしています。
わが子もときどき指導されていますが、コーチの身振りがいつも同じなので、指摘されていることがいぜん改善されていないのでしょうね…。
フォームを改善するのに必要なこととは?
ズバリ、「理解力」です。
ズッコケましたか?まぁ、そうなるのもお察しします。でも、最近の中高生の読解力って落ちてきているそうです。今は、その話題は掘り下げませんが、結局いくらコーチングされても言われてることを理解して取り込めないとのれんに腕押し、ぬかに釘。
理解するとは、食事するときに自分が飲み込みやすい消化しやすい大きさまで咀嚼し、体内に取り込みその食物の栄養素を吸収するが如く、言葉を分解し、意図を読み取り、実践することだと思います。
言われていることを「理解」できたらグンと伸びるはず
たとえば、わが子はクロールの腕のフォームで「肩から腕を回して」と指導されました。
でもどんな回し方をしても、クロールを泳ぐにあたっては肩は回っているものです。肩で回すとどうなるか?どういう状態が肩で回すということなのか?理解していないと漫然と肩を意識するだけで、結局フォームは変わらないです。
理解するまで指導してくれるのが一番いいけれど、他の子もいる中で一人だけ懇切丁寧に、というわけにもいかないでしょう。他のスイミングスクールは知りませんけど。
帰り道など、今日はどんな指摘を受けたかを聞いたりするのですが、肩で回していないことに加えて、片腕だけハイエルボー(速く泳ぐために腕の掻きの時に肘を立てる動き)になっていない、疲れると手が横から水面を叩きつけるように入水している、などなど…よく言えば伸びしろ()ばっかりです…。
ひとつ解消すると芋づる式に解決する可能性もある
ただでさえ、言われたことをひとつもクリアできていないのに、いきなり全クリアは不可能なので、とりあえず腕が疲れるということに注目してみました。
肩で回していないと腕が疲れる
クロールで腕が疲れやすいのは、腕の力だけで回しているからだそうです。
それは肩から回すことで解決する、そして肩から回すというのは体幹の力も利用することになるので腕だけにかかっていた負荷が身体の広範囲に分散されるので、負荷が分散されるうえに力強いプルになる、というものでした。
体幹も使うプルとは?ということで、私自身イメトレしてみると、脇腹ごと動かすイメージが近いんじゃないかと。
で、調べてみると実際に「遠くにあるものを取るような」と表現している方もいらっしゃいました。なるほど。遠くにあるものを取る感じ!
このわかりやすい比喩表現をわが子に伝えると「あ、そういう事!」と合点がいった様子。コーチが言った意味わかってなかったんか~。
翌日から言われたイメージで泳ぐことにしたそうで、見学席から見ていてもひと掻きで進む距離がかなり伸びているように思いました。ま、タイムに直結、とまではいきませんでしたがようやく一歩前進です。
例えばプルひとつにしても「昔はS字プルが良いとされていたけど、今はストレート」とかそうじゃないとか「これが良い!」と思っているものも人によって微妙に違うのは知っているからどちらが正解というものでもないのかもしれないし、今回の腕については完全な私の読み違いなのかもしれないけど、1週間近く見逃して放置って…。
ちなみに、他でも調べてみると腋を伸ばす程度という表現もありました。つまり、伸ばしすぎだった?
まとめ
今回私がわが子に伝えたことは、肩から腕を回すことの意義(腕だけで水を掻くとスピードが出ない、腕がすぐに疲れる)とそうするにはどういう動きをすればいいか(比喩表現とともにイメージしやすい日常の動作で例える)です。親がアスリートキッズにしてやれる事なんて送迎と費用の支払いくらいと何度も言っていますが、わが子のようにちょっとアレなお子さんがいる方は「代わりに意図を読み解く」というサポートもあるかも。
でも、個々が理解するまでを説明するって、コーチにそれをお願いするのは、難しいんでしょうかね…。