まだ水泳選手を辞める時ではない

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試合でひさびさのベスト更新

「息継ぎを減らしただけでアラ不思議!大ベストの巻」から半年…。大幅なベスト更新のあとは、当然というかなんというか停滞期がやってくるのは想像できていたので、これまでのスランプを思えば負け惜しみではなく、だいぶんと気が楽だったのですが、それでも半年ぶりにベストタイムを更新すればやっぱり嬉しいです^^

水泳大会でベスト更新!スランプを抜けた理由とは?
長かった半年間のスランプを抜けました 先日行われた地区のA級AA級大会。半年間、正確には7か月のスランプをようやく抜ける兆しが見えました。...

ただ、この半年は選手コースへの移行が決まったりして、いろいろと気持ちに揺らぎがあった時期でして、ベスト更新どころの話ではなく、水泳を辞める辞めないの話になっていたので、半年ベスト更新「待て」の状態でも気にしている場合じゃなかった、というのが皮肉にも余裕を持って過ごせた原因かもしれません。

コーチが苦手、と少し前の日記にも書きましたが、やはりこればかりは人と人との相性もあるでしょうから、どちらが悪いとか、そういう話ではないと思っています。

お互いに歩み寄りたい、と思っていても、人間そうそう変われるものではないですものね。いろいろ悩みました。

ただ、わが子は「ここにいては水泳が嫌いになってしまう」という結論に至りました。

何かしらの素質を感じ取ってもらって、選手育成コースに推薦してもらい、たった2年でどれだけ成長したか…(※個人の感想です)

これまで、こんなに頑張ってきたことがあっただろうか、結果だけでみれば大したことないのかもしれないけれど、こんなに頑張れることがある人間、そしてそれを続けられる人間は、多くないと思っています。少なくとも私はしてこなかった。

今のスイミングスクールに対して、感謝こそすれ、恨む気持ちはひとつもないです。でも、ここではもう頑張れない。でも、水泳が嫌いになったわけじゃない。

つまり…移籍することにしました

意地悪な子がいた時期もこれほど練習に行くことを嫌がった時期はありませんでした。

ある日、どうしても今日は行きたくない!と泣いた日に、自分で退会届を取りに行ってしまいました。

わが子のスイミングスクールでは、選手コースのOB・OGがコーチになることが通例で、ヘッドコーチの他はアルバイトコーチなのですが、OBコーチから「ここでなくていいから場所を変えてでも水泳を続けて下さい。泳ぐことを今辞めるべきではないです」と言ってもらいました。

もちろん、アルバイトさんなので利益とかそういう組織としての損得勘定などに希薄だから言える事、といえばそうなのだろうと思いますが、「ここでなくていいから場所を変えてでも水泳を続けて下さい。」と言っていただけたのは、可能性をまだ感じてくれていたからこそだと思っています。それは、親として嬉しかったです。

それで、もう一回だけ場所を変えてチャレンジしてみようということになりました。

じつは、すでに移籍先は決まっております。

どういう所かはまたご報告するとして、この数か月間考えた私なりの水泳選手の辞め時について。

水泳選手の辞め時

もちろん、トップスイマーの辞め時なんて、わかるわけもないので知りません。でも、言い方キツイですが、わが子を含め、トップなんて何がどう転んでも無理だ…という99%のスイマーの方ならこのどれかがしっくりと当てはまるのかな、と。

一番は「水泳が嫌いになった時」

でも、これってわが子のように泳ぐ場所を変えるとか、休会して期間をおく、とかいくつか回避できる策はあると思います。

休会して、泳ぎたい気持ちが、今の水泳が嫌い、コーチが嫌い、という気持ちに勝った時、戻ってくればいい。とは、別のコーチに言われました。ご本人も選手時代、コーチが苦手で辞めたい、と親御さんに相談したそうです。その時にお母さんから休会を提案されたのだそう。実際、泳ぎたい気持ちが勝って復帰されたそうです。

移籍をしてやっぱり戻りたくなったら、と思うと移籍は勇気が要る…!という方もおられますが、不義理をして出ていったり、よっぽど強い選手がゴロゴロしているスイミングスクールでないなら、勇気を出してご相談されることをおススメします。以前のスイミングスクールにも意外と出戻り選手が多いみたいです。

他に夢中になれることが見つけられた時

もし、わが子が今回辞めたいと言ってきた時に、これが理由でかつ「なるほど、それならば水泳の練習時間は負担であるな」と納得できれば了承したと思います。

ただ、現状は辞めても何度も観たテレビ番組の録画を見続けるだけだと思ったので「ちょっと待て」と待ったをかけました。そして、夢中になれることに対して水泳が負担になった時、また相談するようにと言いました。

現在、乗馬の上達が楽しいわが子。とはいえ、水泳が障害になるほどのスケジュールではない、というか障害が出るほど騎乗する時間もお金もありません…。ただ、その影響なのか否か、水泳への情熱?ただでさえ希薄だった闘争心がほぼ0に。そう思うと「情熱がなくなる」もたしかに水泳の辞め時としてありえますね…。

もう十分にやり遂げた、と思えた時

そんなん、オリンピックにでも出ない限りねーよ。

という方もおられるかもしれませんが、そういう方はオリンピック出場を実現すべきこととして視野に入れていると思うので、本当にすごいと思います。

一般的には、オリンピック出場を心のどこかしらで夢見ても、現実では「シニア大会で通用しない自分」「ジュニアの全国大会で入賞できない自分」「ジュニアの全国大会に出場できない自分」「ジュニアの都道府県大会で入賞できない自分」……積み上げてきた練習量に自信があればあるほど、「自分はこんなものかな」という、良く言えば客観的、悪く言えば視野を狭めた判断で自分の力量を計っているんじゃないかと思います。

同い年の格上の選手、いつか追いつくぞ、と頑張るけど、向こうだって成長していく。そして、その格上選手でさえ、目指す大会に出られずにいたり、入賞できずにいたり…どこまでいけばゴールなのかな…とは単純に考えてしまいますよね。冷めすぎですかね。

選手を辞める=水泳を辞めるではない

競技生活を辞めるだけでどこでも泳げるでしょ、と言われても、いざ辞めると決める(≒今までの高いレベルの泳ぎは出来なくなる)ことに一抹のさみしさも感じない、という人は少ないでしょう。

どんなレベルの選手でも、きっと何度かは「あの時辞めたのは正解だったのか?」の自問自答するのでしょうね。

それでも、水泳は生涯スポーツの代表格。一度泳げるようになったら、そうそう忘れません。選手だったならなおさら。

フィットネスクラブには、スイミングのプログラムもあるし、マスターズ選手向けの泳ぎごたえがあるクラスもあります。自分でメニューが組めるなら市民プールでもよし。市民水泳大会や、高校で選手として引退しても大学生でマスターズに出たりしているみたいですし、水泳って思っていたより、自分が頑張りたいボリュームでカスタマイズできるスポーツのようですね。

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コメント

  1. ゆっこ より:

    ベストタイムの更新、おめでとうございます(#^.^#)

    移籍されるんですね!新しいスクールが合うといいですね☆彡
    うちの息子は水泳じゃありませんが、別の種目でずっと競技を続けて 10年余り。
    日々、試合で勝つことを目標に お稽古してきましたが 受験時期 試合を離れたことにより 『競技の楽しさを思い出した!! お稽古が楽しいんだよ』と。
    重いものを背負って頑張っていたんだなぁって涙が出ました(´;ω;`)ウッ…

    娘さん 競泳をずっと楽しく続けられますように!!

    • magu より:

      ゆっこさん

      ありがとうございます!
      資格級が上がるまでには至りませんでしたが
      、それでも嬉しいです♩

      次のスクールは今より練習量が減りますし、良くも悪くもゆるくなる予想なのですが、この間の試合会場でもフレンドリーに接してくれて、上手く馴染めるといいなぁ、と思います。

      息子さんのお言葉、読んでいて胸を打つものがありました。好きで続けた事なのに、上達すればするほど好きだけではいられない。誰に頼まれて始めたものでもないはずなのに、辞め時がわからない。

      離れて思い出せる事ってあるんですね。息子さん、好きな気持ちを思い出せるなんて、本当に幸せな競技人生ですね!

      ゆっこさんのおっしゃって下さるとおり、わが子も楽しんで競泳を続けていってほしいと思います。